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どうなるギリシャの国民投票!他国の事例 [日々の雑感]



すでに、ほぼデフォルト状態にあるギリシャ。
EUの求めている財政緊縮策を受け入れるかどうか、国民投票が行われています。
国民投票の結果によっては、EUから追い出されるかもしれません。

国の財政が破綻すると、国債の償還や利子などが支払えなくなります。
これを、「国債がデフォルトする」といいます。
デフォルトとは、「借金を返すことができません」と国が宣言することです。



もともと、ギリシャは財政赤字をGDPの5%程度と発表していました。
しかし、新政権を交代したときに、実際の財政赤字がGDPの12%程度であることが判明。
それが国際社会で一気に表面化し、信用を落としてしまいました。

財政赤字が多いのは、公務員の数が多く(労働人口比率では30%近く)、その公務員の給料や年金を優遇しすぎていたためです。
しかし、5年前のギリシャ救済のときに、ギリシャ政府は支出の削減や増税などを行い、救済側の要求以上の成果を上げています。
公務員の給料は半分近くまで下げましたが、年金や医療費など、弱者に対しての支出は大きく下げたくないというのが、ギリシャ政府の考えです。
今回の国民投票は、今以上の財政緊縮策を受け入れるかどうかというものです。


ギリシャ国民も、財政再建がうまくいくのであれば、多少の我慢はできると思います。
自分の国が破綻するのを受け入れるのは、辛いことですからね。
でも、今までやってきて、うまくいっていないじゃないか!という思いはあるでしょう。



そもそも、IMFの再建策が成功するのかどうか?という問題もあります。
当然のことですが、IMFは、その国の国民ではないので、経済や民族性などの実態を把握していません。
そのため、数字優先の市場主義経済的な政策をとります。

1992年、ロシアでハイパーインフレが起こったとき、IMFが介入し緊縮財政を行いました。
しかし、その緊縮財政が原因で、1998年にデフォルトに陥りました。

もちろん、成功例はたくさんあります。
ベルリンの壁崩壊後の多くの東欧諸国や、韓国などは、非常にうまくいった事例だと思います。



もう一つ、別の事例を。
アイスランドは、民間銀行の負債により、2008年に財政破綻しました。
政府は当初、銀行への公的資金の注入を予定していましたが、国民投票により、銀行を倒産させ、国有化しました。
現在では、完全に再建しています。



ギリシャが、どの方向に進むのか、この国民投票で決まります。




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