オキシコドンの作用と問題 [日々の雑感]
トヨタ自動車常務役員が、麻薬取締法違反容疑で逮捕されました。
密輸入したとされる薬は、医療用に使われる鎮痛薬オキシコドン75錠などで、アメリカでは痛み止めとして広く使われています。
オキシコドンとは、アヘンに含まれるアルカイドの一種テバインから合成されるオピオイド系の鎮痛薬。
日本では麻薬(ジヒドロヒドロキシコデイノン。別名オキシコドン)として厳格に管理され、入手するには、医師の処方箋が必要です。
アメリカでも、乱用のおそれが高いとされ、こちらも医師の処方箋が必要ですが、実際は、簡単に入手できます。アメリカで処方薬の乱用の話しになると、必ず名前が挙がる薬です。
オキシコドンの有効成分は、「アヘン」に含まれているデバイン(オピオイド系アルカロイドの一種:鎮痛剤)。
ケシの実から採取され、モルヒネのような作用があります。
奮作用が強く、多量に摂取すると痙攣を引き起こす場合もありますが、モルヒネよりも副作用が少なく、医薬品原料として使われています。
アヘン由来の成分は、よく薬に使われていたのですが、日本では、薬事法の改正(10年ほど前)により、使えなくなりました。昔は、風邪薬などにも入っていました。
年配の人で「昔の薬はよく効いた」という感覚を持っている人も多いかと思いますが、それは正解です。
オピオイド系鎮痛薬は、歯科治療後の痛み止めや、高齢者の慢性疼痛(とうつう)の治療などに広く使われていますが、乱用を続けると、次第に摂取する薬の量が増え、事故につながりやすくなります。
呼吸抑制作用があり、過量摂取、他の中枢神経抑制薬との併用によって、命の危険につながるような呼吸抑制が起こることがあります。
今回の事件では、日本とアメリカの法律の違いという部分もあるのかもしれませんね。
これから、いろいろな国の人たちが日本へ出入りするようになると、こういう問題は増えてくると思います。
以前、マレーシアでお土産用にタバコを買って持っていたら、シンガポールの空港で怒られたことがあります・・・。
国ごとに数量制限が違っていたりするんですよね。
特に麻薬などの薬物は、即実刑という国も多いので、その国のことを調べず、自国の常識で行動していると危険です。
ちなみに、コーヒーなどは、日本では自販機などで子供でも購入して飲むことができますが、「薬」扱いで、ドラッグストアで大人しか買えないという国もあります。
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