飛び地交換!インドとバングラデシュが国境画定で合意 [日々の雑感]
インドのモディ首相とバングラデシュのハシナ首相が会談し、両国の国境付近に点在していた飛び地領土の交換などを通じて、国境を画定させることで正式に合意したそうです。
インドとバングラデシュには、お互いの国境を越えた飛び地が多数存在していて、1970年代から交渉を続けていたのですが、その規模が桁違い!
インド側 55カ所(総面積約2,800ヘクタール)
バングラデシュ側 111カ所(総面積約6,900ヘクタール)
とにかく数が多い!
面積でいうと、東京ディズニーランドと東京ディズニーシーを合わせた面積が、おおよそ100ヘクタールです。
もう、入り組んでしまって、現地の人でもよくわからないそうです。
それでも、、インド側55カ所に14,215人、バングラデシュ側111カ所に37,369人、合わせて約5万人が暮らしています。
飛び地の住民は、その場に残って相手国の国籍を取得するか、自国領へ移住するかを選べるそうです。
国境を越えた飛び地では、国境線をまたぐ移動が制限され、インフラや公共サービスなどの整備が遅れ、密輸や人身売買などの犯罪の温床になっています。
今回の合意の背景には、中国の存在があります。
中国は、武器輸出や発電所建設で、バングラデシュを支援しています。
バングラデシュは、海に面しているので、中国はバングラデシュと仲良くなればインド洋へ進出できます。
インドは、中国に出てこられると困るので、隣の国であるバングラデシュとの国交を強化する必要があります。
バングラデシュは、急速に近代化を進めているので、支援してくれるのであればウェルカムです。
会談では、インドがバングラデシュに経済援助を約束していて、インドとバングラデシュの関係強化につながっていきそうです。
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