気象庁は、昨年夏から続くエルニーニョ現象がさらに強まる傾向にあると発表しました。
このため、全国的に梅雨明けが遅くなり、冷夏になる可能性があります。

エルニーニョは、ペルー沖の海面水温が平年よりも 0・5度以上高い状態が半年以上続く現象のこと。
数年周期で起こり、夏~秋の時期に強まる傾向があります。

今年のエルニーニョが始まったのは、昨年の夏。
このままいくと、観測史上初の2季連続のエルニーニョとなりそうです。




エルニーニョになると、偏西風の影響で、太平洋高気圧の発達が弱まり、いつもは日本の上空まで来る梅雨前線が北上してきません。

そのため、梅雨時に雨が降らなくなり、大陸から乾燥した空気が流れ込みます。
ジメジメしなくて過ごしやすいのですが、この時期に雨が降らないと、いろいろと問題も起こります。


果物などは、雨が少ないと小ぶりになります。
その分、甘くなるようですが、現在スーパーなどで果物を見ても、小さめのものが多いですね。

野菜は、収穫量が減る傾向があり、価格が高騰します。
前回のエルニーニョのときも、昨年も、野菜は高くなりました。
先日、農家さんと話してたら、「今年はできが悪い」といっていました。

近海の魚も、普段捕れるはずの魚が捕れなくなり、普段捕れない魚が捕れたりします。
さすがに、ダイオウイカは食べたくないですね。



エルニーニョ現象の年は、冷夏暖冬になるといわれています。
また、夏場に集中豪雨が増える傾向があります。

最近は温暖化の影響で、冷夏になる傾向は弱まっているともいわれていますが、自然現象のことなのでどうなるかわからないですね。

洪水や土砂崩れなどの被害が少ないといいですけど。