嘱託警察犬制度、警察犬が減っていると聞いて [日々の雑感]
日本の警察には、嘱託警察犬という制度があります。
警察が飼育管理・訓練を行っている警察犬を「直轄警察犬」といいますが、一般の人が飼育管理・訓練を行うのが「嘱託警察犬」です。
各道府県の警察が毎年行っている、嘱託犬資格審査に合格した犬と指導者が、嘱託警察犬、嘱託指導者となります。
最近、嘱託警察犬が減っているようです。
嘱託警察犬になれる犬種は、各都道府県の警察で指定しており、通常は、大型犬です。
しかし、最近は小型犬ブームで、大型犬を飼う人が減ったため、嘱託警察犬の確保が難しくなっています。
狭い住宅事情も影響しているかもしれません。
また、警察犬としての訓練ができる空き地なども減っており、日々のトレーニングができないということもあります。
大型犬を自由に走らせることのできる場所って、なかなか無いですよね。
嘱託警察犬の仕事は、捜査への参加です。
行方不明者の捜索や匂い判定など、その犬の得意な分野の捜査に協力することになります。
普段は飼い主と共に、普通の生活をしていますが、出動依頼がくると、飼い主(嘱託指導者)と一緒に参加することになります。
深夜や早朝に出動依頼が来ることもあるため、飼い主側も好きでないとできません。
しかし、感謝状をもらったり、表彰されたりすることもあります。
嘱託警察犬になると、多少の報酬は出るようですが、それだけで生活できるわけではないので、もともとペットトレーナーの人や、農業など時間が自由に使えるような人が多いようです。
基本的にはボランティアなので、サラリーマンでは、なかなか難しいかもしれません。
いろいろと大変な嘱託警察犬ですが、社会の役に立てるし、犬と一緒に楽しめる制度です。
最近では、中型犬や小型犬も、嘱託警察犬として採用されているところもあります。
もう少し、支援制度などがあると、参加しやすいのではないかと思います。
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