SSブログ

ワンクリック詐欺の手口と対応 [web]



最近、スマートフォンによるワンクリック詐欺が増えているようで、ときどき相談を受けます。

ワンクリック詐欺は、知らないうちに何か押してしまって、期限付きで高額請求されてしまうというものです。

通常、無視し続ければ問題ありませんが、あせってしまって問い合わせをしたり、お金を振り込んでしまったりする人が多いので、手口だけでも知っておくと対応しやすくなります。



ワンクリック詐欺の仕掛けは単純なものが多く、利用者の不慣れや無知に付け入る手口がほとんどです。

  • ダウンロードが必要などと表示され、ユーザーに詐欺アプリをインストールさせる
  • キャンセルボタンを押すと、請求画面が表示される
  • バイブを作動させ、「何かまずいことが起きたんじゃないか」と思ったところで請求画面が表示される
  • ボタンを押すと、「カシャ」というカメラのシャッター音がして、請求画面が表示される
  • メッセージを消そうとして「OK」をタップすると電話発信画面が表示
  • IPアドレスやブラウザ情報を表示して、個人情報を特定したかのように見せかける
  • 有料サービスであるという説明を読めないような小さい文字で表示してある



これらの手口は、アダルトサイト、出会い系サイト、ゲームサイト、芸能情報サイトなどで見受けられます。

ほとんどの場合、請求画面が出たとしても、個人を特定できるような情報は、業者側へ渡ることはありません。

問題になるのは、電話やメールで問い合わせしてしまった場合です。
相手業者からすると、問い合わせしてくれれば、名前や電話番号、メールアドレスなどが入手できます。
問い合わせしなければ、相手業者は、これらの情報をほとんど持っていません。

ただし、Android 端末の場合、アプリのインストール時にアクセス許可を求めてくるので、OKしてしまうと、相手業者が個人情報にアクセスできてしまいます。
請求画面に自分の電話番号やメールアドレスが表示された場合は、不正なアプリによって、端末の個人情報等が相手業者に伝わっている可能性があるかもしれません。




法律的には、電子消費者契約法および特定商取引法という二つの法律があり、ワンクリック請求に遭っても、無視し続ければ問題ありません。

「電子消費者契約法」は、消費者に契約申し込みの意思がなかった場合や、契約内容を間違えた場合において、内容に間違いがないかの確認・訂正ができる過程を示さないで行われた契約は無効とするものです。つまり一度のクリックだけで契約は確定しません。

「特定商取引法」は、ボタンクリックが有料の申し込みになることを表示していない場合と、申込内容の確認と訂正ができる措置がないことを禁止し、また販売価格を始めとする取引の諸条件を表示する義務を示し、これらのルールが守られていない契約を無効とするものです。つまり、有料であることがはっきり分かり、申込内容の訂正や確認ができ、また契約の条件がちゃんと表示されていない契約は無効ということです。



被害に遭わないためには、
 怪しいサイトにアクセスしない。
 請求画面が出てきたら無視し続ける。

もし、被害にあってしまったら、警察や国民生活センターに相談してみてください。




nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。